藤むらさき
おいしい最中の条件とは。
極上の小豆 丹波大納言をつかうこと。
そして極力 水あめをつかわないこと。
つやつやぷっくりの釜あげ丹波大納言に寒天液とこしあんを少し加えてたきあげると、これまたつやつやの丹波大納言の最中あんのできあがり。糖度も低めでやわらかく、あっさりとしていていくつでも食べられそうな具合の仕上がりです。
この丹波大納言小豆を炊き上げた最中専用のつぶあんです。
厳選素材! 丹波大納言小豆
最中の袋に数箇所穴があいているのは、この最中が水あめで日保ちをさせていないゆえの方策です。というのは、保湿と糖度を上げるために最中あんに水あめをたくさん使うことは一般的ですが、それでは食味を損ないます。せっかくの丹波大納言の風味を大切にするならばその方法は用いません。それゆえ保湿性には欠けています。そこで起こるのが水分の移動です。包みたての最中はパリッパリで一番おいしいですが、包んでから8~10時間経った茶丈藤村の最中は、今度はしーっとりとして皮とあんがぴーったりと寄り添うようなそんな感じの最中になります。そんな状態を保つ為に最中の袋には穴があいているのです。
最中の皮は京都の最中種の老舗である「種茂商店」さんで焼いてもらっています。
原料に近江羽二重餅を100%使用してもらい焼色はこんがりめに。オリジナルの藤の柄はここ石山寺に寄宿し「ここにしばらく藤のこぼれたるを愛す(茶丈記)」と のこした島崎藤村にちなんで。
最中種を焼く機械
「藤むらさき」 菓銘は島崎藤村と 紫式部にあやかって。
島崎藤村は、平安の女流文学者たち(紫式部や清少納言)が好んで詣でた石山寺に自分も滞在して「茶丈記」を記しました。その文末を「ここにしばらく藤の花のこぼれたるを愛す」と結んでいます。紫式部があの超大作 源氏物語を書き上げるに至るきっかけとなった石山寺に自分も文筆家として参篭しその霊験にあやかりたいと考えたのではないでしょうか。
平安、明治大正 それぞれの時代の文学に想いを馳せながらお召し上がりいただくと味の余韻もまた格別なものとなるでしょ
こんな感じでお届けします。
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最中 藤むらさき(ばら)(ID:fujimurasaki-1)
サイズ:袋入り 7×7×2.5㎝
重さ:40g±
おひとつからどうぞ。 ※ただし簡易包装です。
¥200(税込:¥216) -
最中藤むらさき10個入り(ID:fujimurasaki-10)
サイズ:15.5×23.8×5.7cm
重さ:520g±
法事のお届け物に。
¥2,200(税込:¥2,376)
茶丈藤村からのひとこと
最中種(もなかだね)
皮(最中種)の図柄は「藤村が愛した藤」をモチーフに 開店当時に自分でデザインしました。
最中皮の金型屋さんへの発注。高額なオーダーメードにドキドキしたのを覚えています。
まず自分で版画をつくりそこからデザインを起こして金型屋さんへ設計用の寸法とあわせて発注をしました。この藤丸のデザインはのちに包装紙や店のロゴのデザインにも転用しています。このサイトのバックグランドやフッターにも使われています。
この最中あんの炊き方は、開業準備期間に「和菓子屋の姿」を教えていただいた京都の[阿闍梨餅の満月]さんと[先斗町 駿河屋]の炊き方をミックスしたものです。さすが流石に どちらのお店も 京都百味会・菓匠会 にそれぞれ在しておられるだけあって ほんとうにいい材料だけをふんだんに使って御菓子づくりをなさっています。
茶丈藤村もこの立派な京菓子の先達に教わった大切なこと(素材・技術)を守って次世代に残る和菓子文化の担い手となりたいと願っています。
【店長・徳永】
原材料 | <主たる原材料> 丹波大納言小豆 グラニュー糖 最中種(糯米) 糸寒天 |
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日保ち | 日保ちは出荷日を含めて5日間です。 |
お届け | 基本的に常温便でのお届けです。(冷凍便との同梱はできません。) |
備考 | 手提袋・掛け紙をご入用の場合にはこちらのページからご購入ください。 >>手提袋 / 掛け紙 |
ご注意 | ※冷蔵便に同梱することが可能です。但し、霜や結露などによって外装の箱や包装紙 等が水濡れする可能性があります。 |